内臓脂肪 増える理由3

年をとって基礎代謝が落ちる

ダイエットをして筋肉が落ちると代謝が悪くなり痩せなくなるとにはワケがあります。
代謝には大きくわけると「基礎代謝」「生活活動代謝」「食事誘導性代謝」の3つがあります。

全体の60~70%は基礎代謝で、体温を保ったり、呼吸をしたり、心臓を動かしたりするために使われます。眠っていても基礎代謝はおこなわれているのです。

この基礎代謝量は、加齢によって徐々に減っていきます。年をとると誰でも筋肉が減るため、基礎代謝量が減るのはしかたがないことなのです。

15~16歳のころと比べると、50歳の人は男女とも平均200カロリーも基礎代謝量が低下します。

つまり、年をとっても若いころと同じ食事内容だと、代謝が悪いぶん内臓脂肪が蓄積しやすくなるわけです。
生活活動代謝は、運動をしたり、家事をしたり、仕事をしたりするときに使われるエネルギーのことで全体の20~30%。食事誘導性代謝は10%前後で、食べることで体内に熱を発生させるエネルギーのことです。

もう若くないのにダイエットで筋肉を減らし、日常的にあまり動かず、運動もしないと代謝はどんどん低下していきます。そして内臓脂肪が着実に増えていく。

これはメタボリックシンドロームの人にとって深刻な問題です。

代謝をあげるには、正しい食生活と運動が大切になるのです。


遺伝的に太りやすい体質


「食べ過ぎてもいないし適度な運動もしているのに私は水を飲んでも太る」と悩んでいる人、

その反対に「かなり食べるし運動もしないけど太らない」という人もいます。

その理由はいくつか考えられますが、そのひとつが「エネルギー倹約遺伝子」です。
この遺伝子を持っていると、持っていない人に比べて太りやすい体質であるといえます。
エネルギー倹約遺伝子は、食事によって得たエネルギーを効率よく脂肪に変えて体にため込むように働きます。
つまり、飢餓に襲われた場合は少量の食事でも生き延びることができる反面、現代のような飽食の時代では肥満しやすくなるメカニズムを持っているのです。

逆にエネルギー消費をしやすい「エネルギー浪費遺伝子」を持っている人もいます。

この遺伝子を持っている人は太りにくく痩せやすい体質。

どちらの遺伝子も持っていない人を0とすると、倹約遺伝子は200kcal基礎代謝が少なく、浪費遺伝子は200kcal基礎代謝が多くなります。
つまり、太りやすい人と痩せやすい人のあいだには400kcalもの差があるわけです。

日本人の約34%が倹約遺伝子を、16%が浪費遺伝子の持ち主です。

もうひとつ最近発見された「β3アドレナリン受容体遺伝子」というものもあります。この遺伝子は脂肪の分解を担うのですが、異変によって太りやすい「AA 型」、比較的太りやすい「AT型」、太りにくい「TT型」の3つに分類されています。
AA型とTT型のあいだには約220 kcalの基礎代謝差があり、日本人の3人に1人がAA型です。

つまり、遺伝によって太りやすく痩せにくい人は存在するということです!

しかし、肥満の原因は「遺伝:環境=3:7」といわれているため、たとえエネルギー倹約遺伝子やβ3アドレナリン受容体遺伝子を持っていても、生活習慣さえ気をつけていれば遺伝子に打ち勝つことは可能なのです 

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