それは『お腹ぽっこり肥満』と、『糖尿病』『高脂血症』『高血圧』などを同時に持っている人のことです。
実は、『糖尿病』、『高脂血症』、『高血圧』などは、それぞれの病気が別々に進行するわけではないのです。
お腹(内臓)に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満が、これらの病気をひきおこしている可能性が高いのです。
もう少し詳しく説明すると、お腹がぽっこりと目立つほど内臓に脂肪がついてしまうと、この脂肪から分泌される様々な「生理活性物質(アディポサイトカイン)」に異常が生じ、
その結果として血圧が上昇したり、中性脂肪が増えたり、善玉コレステロールが減ったり、血糖値を下げるインスリンの調整がうまくできなくなったりします。
すると、糖尿病、高脂血症、高血圧などを併発しやすくなるというわけです。
怖いのは、「血糖値がやや高い」とか「血圧がちょっと高い」といった、まだ病気とはいえない軽い状態でも、お腹ぽっこり肥満と合併することで、動脈硬化、心臓病、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)が急速に進行するということです。
心臓病の発症リスクだけを見ても、メタボリックシンドロームでない人と比べて、1つ危険因子を持っていると約5倍、2つ持っていると約10倍、3~4つ持っていると31倍にも跳ね上がります(厚生労働省調べ)。
お腹ぽっこり肥満と糖尿病、高脂血症、高血圧などの生活習慣病は偶然に重なったわけではありません。
だからこそ、早期に危険を回避できるよう、わざわざメタボリックシンドロームと呼んで警鐘を鳴らしているのです。

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